ハンナ・アーレント研究者・佐藤和夫さんの最新本『＜政治＞のこれからとアーレント』

2022年9月の発刊を記念してのトークセッション・イベント

著者とともに、対面＆オンラインで本書を読み解き、今という時代を考えあいます

本書で問われている＜政治＞とは、私たちがイメージするものとはまったく異なるものといってよい

権力者が国家や地域の行方を議論し決定する

その権力者を、選挙によって誰が適任かを選び、委ねる

これらが政治だと私たちはイメージするのだが、これは＜政治＞ではない

これは「統治」である、という

では、＜政治＞とはそもそも、なんだろう？　

もしくは、＜政治＞が私たちにとって五感を通して意味があると思える領域はどこにあるだろうか？

この本は、これらの問いについて、ハンナ・アーレントの思想と、

過去から現代における＜政治的自由＞の歴史を紹介しながら

＜政治＞のラディカルな意味やその可能性を論じたものだと思う

本書では、＜政治＞がしばしば「話し合い」という言葉で表現される

そして、「人間は、他者に認められ、尊重されて、自分がこの世に生まれたことに価値があり、

かけがえのない存在であることを経験する必要のある存在」であり、

その「かけがえのなさ」をお互いに認め、尊重しあう営みこそ、「話し合い」や＜政治＞がもつ本来的な意味だという

このような意味で＜政治＞をとらえたとき、

私たちが生きる現代とは、このような意味での＜政治＞が忘れ去られ、喪失している時代といえるのかもしれない

では、 ＜政治＞を私たちにとって意味をもつものへと取り戻すには、どうしたらよいのか？

＜政治＞がもつ可能性とは、なんだろうか？

本書を手に、著者とともに考えあいます

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このイベントでは、２名のゲストが登壇します

一人は、本書の著者である佐藤和夫さん。

もう一人は、かけがえのない個を尊重する自由教育の現場にたつ菅間正道さん（埼玉県飯能市・自由の森学園高校・校長）。

菅間さんからは本書を通しての問題提起を

佐藤さんからは菅間さんや参加者への応答と、本書の解説をいただきます

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