アルコイリスを拠点に「子ども哲学」活動を実践している団体「こてつ(子どものための哲学対話)」
東京新聞さいたま版、2023.5.5号に記事が掲載されました!
東京新聞さいたま版・2023年5月5日号
ー掲載記事の一部を抜粋ー
対話して人にやさしく 和光の小中学生が「子ども哲学」
主催・池田さん「真剣さ ちゃかされない場に」
正解が一つではない問いに対し、みんなで意見を出し合い、ともに考える「哲学対話」。
埼玉県和光市のコミュニティーカフェでは、子どもたちが対話に親しみ七年目になる。毎月小学生や中学生が十人ほど集い、生き生きとした言葉が飛び交う。
主催するのは、同市在住の会社員池田崇さん(48)。
二〇一七年に任意団体「こてつ(子どものための哲学対話)」を立ち上げた。
会場のコミュニティーカフェ「大人の秘密基地arcoiris(アルコイリス)」=同市丸山台一=店主や図書館司書の友人ら五人で活動する。
きっかけは、当時小学四年生だった長男が学校で「意識高い系と言われちゃった」とこぼしたこと。自分の意見をはっきり伝える長男に「真剣に話すことをちゃかされない場所もあると伝えたい」と、店が大人向けに開いていた哲学対話を子ども向けにも始めた…。
テーマは、「子どもが経験していて語りやすいこと」を意識し、メンバーで話し合う。
本年度は、今月二十一日が「心ってどこにあるの?」、六月四日が「“もったいない”ってなんだろう?」などなど。
「子どもは言葉を知らないだけで、経験はたくさん積んでいる。『それってこういうこと?』と大人が尋ねて、一緒に言葉を見つけていきます」と池田さん。
参加する子どもの保護者からは「人に話を聞いてもらう楽しさを体感したら、人の話を聞くようになりました」との声も寄せられるという。
池田さんは、「対話って人にやさしくなれるんだなと感じています」と話している。
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